目次
- 1 衝撃??髪のダメージはトリートメントでも戻らない!
- 2 髪が痛む原因は何?
- 3 紫外線で髪が痛む。
- 4 摩擦で髪が痛む。
- 5 シャンプーで髪が痛む。
- 6 美容室で髪がダメージする?!
- 7 カットによる髪のダメージ
- 8 カラーによる髪のダメージ
- 9 パーマによる髪のダメージ
- 10 デジタルパーマ・縮毛矯正の熱系施術とブリーチカラーの繰り返しは要注意!
- 11 髪の艶とは光の反射!
- 12 髪にシリコン(シリコーン)は悪いの?
- 13 ネットでよく見る『サロントリートメントが悪い』って何?!どうゆうこと?!
- 14 重要!!ダメージしてるように見えるか、見えないか?
- 15 でも、ストレートパーマや縮毛矯正は髪が痛むんじゃないの?
- 16 ストレートや縮毛矯正をした髪はお手入れが必須!
- 17 定期的な髪の毛の栄養補給で質感調整をしよう!
- 18 毎日の髪の毛のケアを正しく行ってダメージさせないようにしよう!
- 19 ボディーソープを髪につけない。
- 20 トリートメントの際に梳かす。乾かす前に髪を梳かす。
- 21 おやすみ前は襟足付近の乾かし不足に注意。
- 22 髪のキューティクルに沿って一方通行に乾かす。
- 23 スタイリングのアイロン・コテは挟む時間と温度に注意!!
- 24 履歴を把握している美容師さんに継続してお願いしよう!
今回は髪が痛む原因とダメージの対策やホームケアの方法を説明していきます。
衝撃??髪のダメージはトリートメントでも戻らない!
実は美容師の業界のなかでは、よく言われることなのですが、いちどダメージを与えてしまった髪は二度と元には戻りません。
例えば、皮膚であればかさぶたができて自然治癒していきますが、髪の毛は既に死んでいる細胞なのでダメージが回復する事は無いのです。
『でも、私美容室で高いトリートメントやってるよ!そしたら髪が治るって言われたもん!!』
と言う方もいると思いますが、それは髪の毛をコーティングし、艶やハリコシを出しているだけです。
割れた爪にグロスをコーティングするようなもので、爪そのものが回復したとは言えないのと同じです。
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髪が痛む原因は何?
『痛んだ髪は戻らない!』なんて言われたら、『痛まないようにする。』しかないですよね、、?
その前に、髪が痛む理由を知っておきましょう。
紫外線で髪が痛む。
言わずと知れた『紫外線』です。
黒い髪は紫外線をガンガン吸収して痛むし、黒は熱も蓄えます。
摩擦で髪が痛む。
髪を痛める摩擦は主に2つ
- お風呂上がりのタオルドライの摩擦。
- 寝てる間の枕との摩擦。
です。特に『濡れた髪』は髪表面のキューティクルが開いてデリケートな状態。濡れ髪を摩擦させるのはやめましょう!
解決策は、【タオルドライはゴシゴシ厳禁!優しく押さえるように】と【寝る前には完全にドライ】が大切です。
シャンプーで髪が痛む。
市販もサロン専売品も多くのシャンプーが出回っています。
1日1回だとすると、鎖骨まで伸びた髪の毛先はすでに1000回以上シャンプーされている事になります。
なので刺激の弱いシャンプーを使う事が大切なのですが『良いシャンプーって何か分からない人』が大多数だと思うので、アドバイスすると『美容室に買いに行く』のがベストです。
美容室は髪切りに行く所と思いがちだけど、『シャンプー欲しいんですけどー』って聞きに行っても、なんの問題ありません。
美容室で髪がダメージする?!
髪をメンテナンスする為の美容室ですが、
実はダメージの原因が『美容室の中』で起きてる事も多々あります!!
カットによる髪のダメージ
まずはカットによる髪のダメージです。
●ハサミ(レザー)のメンテナンス不足。
→引っかかる様に切ったり、研ぎが悪いと切り口の断面図が粗くダメージに繋がります。
●梳き(すき)すぎ。
→うっかりしがちですが、
『重いので梳いて下さい』
「オッケーです!」
という美容室の会話だけでカットのオーダーが終わったりしてませんか?
髪の毛を梳くと、量が減りドライヤーも楽になりますが、短い毛が周りの毛を押し上げて広がったり、特にクセがある人は一層扱いにくくなります。
また、梳きすぎるとパサパサ見えてまとまらなくねります。
その場合、根本解決は梳くことではありません!!
カラーによる髪のダメージ
カラーは痛むから。
そう言って、染める事を躊躇する方も多いです。確かにカラーは
【髪表面のキューティクルを広げて】
【髪本来の色素を抜き】
【カラー剤に含まれる色素を入れる】
という作業をしています。
特に深刻なダメージの原因は、カラーの後も余分な薬剤成分が髪に残留したり、キューティクルが開きっぱなしの状態になる事で起こります。
確かに、薬剤を髪につけて作用させるカラーで
【全く痛まない】
【ダメージゼロ】
はありえません。ただし、薬剤の残留を最大限取り除いたり、カラー剤の中に栄養を混ぜたりする事で、ダメージを抑える事は可能です。カラーについては別記事も御覧ください。
パーマによる髪のダメージ
パーマは髪の形状を維持している【結合】を組み替える事で、髪そのものの形を変えます。
デジタルパーマ、水パーマ、エアパーマ、etc..
全てのパーマにおいて使う【パーマ液】は、実は基本的に同じです。
パーマ工程の中で熱を加えたり、乾燥させたり、特殊な工程が入りますが根本の原理は同じ。
そして過剰なパーマのダメージの原因は薬剤放置タイムの誤りや、薬剤の残留によるものがほとんどです。
デジタルパーマ・縮毛矯正の熱系施術とブリーチカラーの繰り返しは要注意!
美容室の施術の中でも、髪に負担がかかるのメニューである
- デジタルパーマ
- 縮毛矯正
- ブリーチカラー
は、それぞれ得意とする美容師・美容室があるので、信頼のある美容師さんに任せる事をオススメします。
ダメージに悩む人で、カラーやパーマの履歴が(今生えてる髪の中に)一切ない人はごくわずか。多くの人は一本の髪の中にカラー・パーマ・ストレートなどの複合原因によるものです。
そのような髪に施術するには【履歴を明確に知る】事が成功の秘訣。
つまり、あちこち美容室を変えずに信頼できる美容師さんに継続してお願いする事が美髪への近道です。
髪の艶とは光の反射!
髪の艶は光を反射している状態です。つまり髪の毛の表面が鏡のようにツルツルの状態になっていれば、髪の毛は光を反射して艶があるように見えるのです。
髪の表面を整える艶を出す方法は、
- ブローやアイロンで表面の『形』そのもの整える。
- オイルなどをつけて表面に『膜』を作り整える。
事があげられます。
ツヤツヤの髪を目指したい場合には『面を整える』事に注力してみると良いでしょう。
髪にシリコン(シリコーン)は悪いの?
良く言われる【シリコンは髪に悪い!】という事ですが、実はそんなに悪ではありません。
髪の毛をサラサラにするシリコンですが、これまて様々な商品に入れられてきたのには
- 加工が容易で
- お値段も安い
という理由があります。
ノンシリコンを掲げる製品は、シリコンの代わりになる何かを配合しないといけません。この代用成分で使い勝手が良いものってなかなか無いのです。つまり、必然的にシリコンよりも『高くて加工が難しい』成分を配合する必要があるんですよね。
でもって、実はシリコンは水溶性でありメディアが言うように『頭皮や毛髪に残留する』事には疑問が残ります。
ネットでよく見る『サロントリートメントが悪い』って何?!どうゆうこと?!
たまに見かけるのが
『髪の毛の中にカラーやパーマの薬剤が残留してる上から、トリートメントでコーティングすると内部に薬液が残留したままになる』
理論です。
そう言われると、理論的には理解できますね。
おさらいですが、髪は死滅細胞なので完全に修復する事はありません。
いくらトリートメントをしても受けたダメージは元どおりにはなりません。
美容室でトリートメントをする事で、髪の表面に強い皮膜を作ります。
メイクで言うところのファンデーション、ネイルで言うところのトップコートです。
その被膜を作る前の髪にに薬剤が残留していると、トリートメントによって内部に閉じ込められるということですね。
これには諸説あるので言及は避けますが、薬剤の残留をそのままにするのは確実に悪い影響があるといえます。
そしていくらサロントリートメントをしても、下地である髪そのものは綺麗になっているわけではなく、上からコーティングして質感向上させているという事を忘れないでくださいね。
そして、トリートメントが剥がれてくると元のダメージした髪に逆戻りしてしまうのです。
重要!!ダメージしてるように見えるか、見えないか?
ここまで髪のダメージの原因をお伝えしましたが、重要なことの一つが【ダメージして見えるか見えないか?】です。
上の写真は左がBeforeで右がAfterです。施術内容は縮毛矯正。
【ダメージ】という観点だけで見れば、施術後の方が【熱ダメージ】が加わっており痛んでるのかも知れません。
ですが、Afterの質感はサラサラで引っかかりもありません。
一方、Beforeの状態だとクセによるうねりがあり質感も【パサパサ】した状態に見えます。
つまり、【見かけ上の髪の綺麗さ】と【本当の髪ダメージ具合】は必ずしも一緒ではないという事です。
ね、縮毛矯正も悪くないでしょ??
でも、ストレートパーマや縮毛矯正は髪が痛むんじゃないの?
まず、ストレートパーマと縮毛矯正の違いは【アイロンを使うか?使わないか?】です。
もちろん、アイロンを使う縮毛矯正の方がダメージは強いと言えます。ありとあらゆる種類の縮毛矯正で【ダメージが0】と言う事はありえません。
さらに、熱処理された髪には相性の悪い施術があります。
- ブリーチを使うヘアカラー
- パーマ
どちらも出来ない事はないですが、大きく髪に負担をかけるし仕上がりが綺麗にならないケースが多いので、オススメはできません。
『これから髪をどうしていくか?』
を念頭にお客様としっかりカウンセリングする事が必要不可欠ですね。
そして『ダメージ0』は不可能ですが、適切な処理とタイムコントロールで髪が受けるダメージを最大限少なくするように努めていきます!
ストレートや縮毛矯正をした髪はお手入れが必須!
うねる髪、広がる髪は縮毛矯正をした後のスタイリングはとても楽になります。
だけども普段のホームケアの方法は少し見直す必要があるかも知れません。
- 濡れたまま寝る
- 市販のシャンプーを使ってる
他にも注意点はありますが、上の2つに当てはまる人は要注意です!
美容室に行かない日の、一年のうち350日くらいは通常のお家でのホームケアになります。美容室でいくら綺麗になっても日々のホームケアが疎かになると、綺麗を維持する事は難しいくなります。
定期的な髪の毛の栄養補給で質感調整をしよう!
さて、カラーもパーマもストレートも髪にとって良くない、、、さらに紫外線や濡れてる時の摩擦や、、と、そんなに気にかけてられるか!!
って、感じですね。
カラーもパーマも楽しみながら、綺麗な髪でいるには常にあなたの髪のことを考えてくれる美容師さんと出会う事が必要不可欠です。
どういう事かと言うと、綺麗な髪を作る方法は大きく分けて3つのポイントがあります。
- 今伸びてる髪をケアする。
- 伸びてくる髪を染めたりパーマしたりする場合に、なるべく低ダメージで施術する。
- お家でのホームケアを正しくする。
この3つです!
『私、美容室に行ったらトリートメントしてるのに、なかなか綺麗にならない!』という方も実は①だけ行ってるかもしれません。
②と③をしっかり教えてくれる美容室・美容師さんに施術してもらうのが綺麗な髪への近道です!
世の中の美容師さんや美容室を敵に回そうとなんて全く思ってないのですが、、
もしも貴方が美容室での施術で髪が傷んだような気がするのであれば、こちらの記事を読んでみて下さい。
▼ 美容師が話したがらない、美容室ジプシーがなくならない本当の理由。
また、綺麗な髪は1回の施術で手に入る訳ではありません。1ヶ月に伸びる髪の毛は1〜1.5センチです。
髪を綺麗にするのは、少し長期的な視点で考えましょう!!
毎日の髪の毛のケアを正しく行ってダメージさせないようにしよう!
ボディーソープを髪につけない。
見落としがちなのが、お風呂で身体を洗う時にボディーソープが髪についてしまう事。
ボディーソープは洗浄力も強いので髪に付かないように、髪を上にまとめてから身体を洗いましょう!
トリートメントの際に梳かす。乾かす前に髪を梳かす。
トリートメントを使用して放置中や、ドライヤー前のにブラシで梳かしましょう。
●トリートメント時に梳かすと、トリートメントが均一に伸びて一本一本に行き渡ります。
●ドライヤー前に梳かすと、絡まりが解けて余計な摩擦がかからなくなります。
ただ、濡れてる時は髪の毛はデリケートになっています。優しく梳かせる特殊なブラシを使いましょう!
髪が細くて絡まる欧米人は基本このブラシを使っています。カラーやパーマの繰り返しで絡む人にオススメ。
絡まる髪も、びっくりする程スムーズに梳かす事ができます。
おやすみ前は襟足付近の乾かし不足に注意。
襟足は1番ドライヤーで乾きにくいポイントの一つ。
しかも、襟足が半乾きのまま寝てしまうと睡眠時の枕との摩擦で傷んでしまいます。
『なんだか襟足だけ髪がやけに絡む。』という方いませんか?
立って寝よう!とは言えないのですが、しっかり乾かして寝ましょう!
髪のキューティクルに沿って一方通行に乾かす。
髪の毛の表面は魚のウロコ状になっていて、そのウロコの事をキューティクルと言います。
そして、キューティクルは根元から毛先に向かって生えてるんですね。
そう。毛先から根元に向かってドライヤーの風を当ててしまうという事は、ウロコを逆なでしてるのと同じ事です!!
これだと絶対に綺麗になりません。
髪の毛を乾かす時は。
①乾きにくい根元を乾かす。
②根元から毛先に向けて風を当てる。
この順番で乾かす事は必須です!!
スタイリングのアイロン・コテは挟む時間と温度に注意!!
毎日のお手入れの中でコテやアイロンでのスタイリングを取り入れている方も多いと思いますが、大切なのは温度と挟んでる時間です。
お手持ちのコテの設定温度の下限いっぱいか、高くても140度以下に設定しましょう。
『いや、140度だと形つかないよ!』
という方はコテで巻いて、髪を外した時に
●テンションがかからないようにそっと外す事
●挟んだ髪が冷えるまで手で形をキープする事
を意識してみて下さい。これでかなり違いが出ます。
ホットカーラーと同じ原理ですが、髪の毛は冷える時に形を記憶するのですね。
履歴を把握している美容師さんに継続してお願いしよう!
ここまで長々と書きましたが、貴方の髪の履歴や日々のホームケアの方法が分かってる美容師さんだと、適切な施術や提案が返ってくると思います。
1番は相談できる美容師さんと出会うという事が重要です。
僕は個人店から大型店、海外に出発する1ヶ月間は格安店でも働きました。
国内国外、たくさんの職場で働いた結果『あなたの髪に責任を持つ』という事が1番大切だと考え、マンツーマンの施術スタイルで美容師をしています。
一日に担当できるお客様の数は限られてますが、施術前のヒアリングは40分から時には1時間かけて行い、あなたに合ったオリジナルの薬剤で施術致します。1人でも多くの髪の悩みが解決されれば幸いです。
またこの記事が、そんなあなたへのヒントになるのも、また幸いです。