第6話 マーガレットリバーのニワトリファームのお仕事大公開!




俺やで。バナやで。ワーホリオーストラリアなうやで。

今回はヤキトリじゃなかった、ニワトリファームの仕事をゲットしたあとからやな。

行くで。前の忘れた人は読み返してな。→こちら

 

コケコーッコ!!

 

威勢の良いニワトリの鳴き声で目覚めた僕は今どこに自分がいるのか認識するのに時間がかかった。

ニワトリが飼われてるファームからは車で20分の距離に住んでいる訳で、コケコッコーと鳴くのは近所に野放しにされているニワトリである。

飼ってる人は知ってると思うがコケコーッコと鳴くのはオス。卵を産むのはメスなので、ファームのニワトリはコケコーッコとは鳴かない。

 

今日は初出勤の日。

 

昔から朝の苦手な僕は起きてパンを食べて着替えたらそろそろ出発だよ!という時間に起きる。自分の行動の逆算は得意だ。

見渡す限りの大草原、とまではいかないが日本ではあまりないであろうまっすぐな道を車でひた走る。白と赤の標識のそれは110の数字を僕らに見せつけ、いかにもこの道は『ぶっ飛ばしていいぜ』と言ってるように思えた。

 

朝7時。農家の朝は早い。

今回マーガレットリバーでは本名の『Shinji』で自己紹介してみたのだが『Shingi』や『Chinchin』など、反応するのに困る発音で呼ばれるもんだから、別の都市に行ったらまたbanaで通そうと思う。

仕事はベルトコンベヤーで流れてるくる卵をトレーに並べるという作業。ワントレー30個だ。汚い卵は拭き、大きい卵は別枠へ、ザラザラや模様が入った卵は二流品へふり分ける。

これを1人2組で一日数千個を振り分けていく。羽や糞がたまに混ざり、ああ生き物から食べ物を頂いてるんだなぁと改めて感じさせられた。

ニワトリファームの想像としては、餌やり水やり卵拾いだと思っていた僕は拍子抜けだった。ニワトリ小屋に隣接するように建てられたプレハブ作りの作業部屋には剥き出しの機械が置かれ、毎分何秒とかに調節させられたポンプから定期的に水と餌が送られていく。

卵はひっきりなしにベルトコンベヤーから流れてきて、『ああ、近い将来こうゆうポジションは機械に取って代わられるんだろうな。』なんて、考えた。いつか昔話のようにこの卵並べについて息子に話す日がくるのだろうか?

『むかしむかし、まだロボットが無かった頃の話である、、、』なんて。
とは、いうものの流れてくる卵はまだ温かく、覚えているはずもないが母の温もりを思い出させてくれた。機械に変わられるかもしれないけれど、やっぱり手作業には温もりがある。

Collecting the floor eggs.

 

仕事を開始して1時間。なんとなくやり方を理解してきた頃。

この日ペアになった香港人に『中いくよ』って言われた。

え???中???

そう、卵を産む為に作られた部屋の外で産むニワトリもいるので自分達で拾いに行くのだ。

ずっとベルトコンベヤーの前でのんびり話しながらの作業だと思っていた僕は驚きだったがワクワクもしていた。人生初の卵拾い!!作業部屋の隣にある、あかにもといったような重い鉄の扉を開けるとそこには、

ゴォォォォオー

全てメスの為に鳴き声は想像するニワトリの鳴き声とは違い、数千ものニワトリが一斉に鳴くその様は、例えるならワールドカップ出場がかかった試合で勝ち越しのPKを得た時のスタンドのよう。とにかく、そんな感じ。

恐る恐る中に入ると『帰れ!』
と言っているのか

『遊んで〜』と言っているのかは分からないが、とにかく寄ってくる。

そして彼女達の習性で黒い物には目がないみたいなのでとにかく長靴を履いた僕の足を突く。

 

コッコ、コッコー

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数千ものニワトリをかき分けて、卵を探し出す。習性から端っこの方に集中しているのだからたまにその辺にも転がっている。 およそ10分の間に30個程の卵を拾う訳だがこれが楽しい。子供の頃にプールの授業でやった『宝探しゲーム』みたいだった。

 

中には無精卵の為に孵るはずもないのだが、自分のお腹で卵を温めているニワトリも居て、そんなときは優しく尻尾を引っ張って卵を回収する。怒られるのかと最初はビビっていたが、突いたり噛まれたりする事はなかった。

 

生と死

 

縦長なニワトリ小屋をペアの香港人と歩いていく。途中何度もニワトリの足を踏んだりしてsorry と聞こえもしないのに謝った。根っからの日本人だなぁと自分を笑いながら出口に向かっていると突然、

あ、、

 

今まで見てきたニワトリとは全く違い羽をだらんと広げて足に力が入っていない。

一目みてわかった。

 

『死んでる、、、、』
当たり前の事だが生あるモノにはいつか訪れる死。

そしてこのニワトリ小屋で死んだ母鶏は無残にも仲間によって目玉を突かれて食べられてしまう。

僕はパートナーに1匹死んでる!と伝えると『足持ってpick upして』と。

 

既に冷たくなったニワトリの足を恐る恐る握り拾い上げる。

 

力なくだらんとうなだれる頭。

 

ペットも飼った事のないぼくは何かの亡骸に触れる機会はあまり無かったように思う。拾い上げる前は正直『気持ち悪い』といった負の感情しか無かったのだが、彼女と握手した時に彼女の人生が走馬灯のように頭に浮かんだ。

 

産まれ、育てられ、卵を産み、死んでいく。

 

気持ち悪い。といった負の感情は一瞬で吹っ飛び、1つの言葉でいっぱいになった。

 

【ありがとう。おつかれさま。】

 

当たり前だけど、生きるという事は何かの命を頂いている。オーストラリアに来て、ファームジョブをするにあたり1つの理由『人生のどこかのタイミングで一次産業を経験するべき』本質的に生きるという事、たくさん考えたさせられるなぁと思いながら、

黒いゴミ箱にニワトリを棄てた。

 

ゴミ箱かよ!!!

 
つづき 第7話 オーストラリアの田舎でぎっくり腰のまま家を追い出される。

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それではお待ちかね、今日のコラムのコーナーどうぞ!

僕の働いてる所は『フリーレンジエッグ』って言います。直訳ふると放し飼いって事です。割と密度は高めだと思うんですが、外の扉が空いてる時は自由に走り回るスペースはあります。では日本ではどうやってニワトリが飼われてるかご存知ですか?95%以上がバタリーケージと言われる一羽当たりB5サイズしか与えられないゲージの中で一生を過ごします。それも2段3段と積み重ねらて、、、。砂浴びという羽を綺麗する行為も出来ず、隠れて産みたい習性も無視された生活。これを知った時は涙が出ました。アメリカでは禁止らしいですが、日本の土地の高さで放し飼いなんて無理でしょう。できる事はちゃんと『いただきます』をいう事。ですかね。

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ABOUTこの記事をかいた人

ばな

[1986生まれ 大阪出身] フィジー留学の後、オーストラリアで2年美容師として働き2017年夏に帰国。フリーランスとしてマルチに活動 自分の経験を元にブログメディアを運営してます。 ▶twitterInstagram