【介護美容師】介護施設で出張美容師して見た超高齢化社会の現実。

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ばな

ばな

[1986生まれ 大阪出身] フィジー留学の後、オーストラリアで2年美容師として働き2017年夏に帰国。フリーランスとしてマルチに活動 自分の経験を元にブログメディアを運営してます。 ▶twitterInstagram

興味があった介護美容師

介護美容師という言葉をご存知でしょうか?

介護施設やデイケアの施設に出張して、美容師の仕事をする人の事です。

現在日本は超高齢化社会の真っ只中で「75歳以上人口」(後期高齢者)は1,519万人、総人口に占める割合は11.9%というのはダントツ世界一です。

と、なれば美容業界における介護美容というジャンルも需要が高まってきてるのではないかと考え現場を体験してきました。(現在も空いた時にスポットで施設訪問してます。)

 

百貨店勤務で見た高齢化社会

僕はオーストラリアに出国前に百貨店の美容室で勤務していました。自然と百貨店のお客様層が顧客になるので平均年齢も高めの美容室です。

ある時、顧客のご家族から電話があり『体調が悪くて今日の予約でしたが行けなくなりました。』と連絡がありました。

施設で暮らしていた大正生まれのお客様。毎月来てくださってた方でしたが、その後来店される事はありませんでした。

 

あのお客様は今後どこで髪を切るのか??

 

考えていると、ある矛盾点に気づきます。日本の平均寿命は女性で87歳ですが、百貨店のお客さんで80歳以上のお客様はほとんど居ませんでした。

そう、通常の美容室の顧客様は【健康寿命の範囲内】の方が多いんです。来たくても来れなくなるラインが何処かにある。

 

日本の健康寿命は女性で73.3歳、男性で70.4歳です。ざっくり人口ピラミッドに照らし合わせると1000万人くらいが健康寿命と寿命の間に位置しています。

 

wikipediaより

すべての人が美容室に来れない訳ではないけれど、健康上の理由で美容室に来れない人の数は相当数あるはずで、まだまだ認知が浅い、訪問美容というジャンルはとても社会的意義があるのではないか?

どういった世界なのか?

と考えた訳です。

デイケアから特養まで。

僕が派遣されて行った施設はデイケアと言って、通いで入浴や運動を行う学校のような施設から、住み込み式の民間介護施設、公的な特養の施設などがありました。

特養とは?

ご入居の対象となる方は、65歳以上で要介護1~5の認定を受け、常に介護が必要な状態で自宅での介護が困難な方ですので、寝たきりや認知症など比較的重度の方、緊急性の高い方の入居が優先となります。そのため、入居待ちの方が非常に多く、全国の入居待機者数は約40万人とも言われています。入居までに早くて数ヶ月、長い場合だと10年ほどかかることもあります。

また、「特養」の特徴として、公的な施設のため低料金で利用できますが、個室ではなく相部屋になることが多く、民間の老人ホームほどサービスが充実していない面もあります。
引用

 

介護美容師でのリアルエピソード

 

寝た姿勢のままのカットや、意思疎通が出来ない方、頑なにカットを拒まれる方、、、などなど。

上手くいかない事も沢山ありますが、嬉しかったエピソードもあります。

 

 

ご婦人さんのカット後に旦那さんが面会に来てて

『あれ?髪切ったの??綺麗になってるじゃない!!良かったねぇー!!』って話掛けているのを見かけた事。

さすがに、僕は涙が出そうになりました。

 

そのご婦人はカット中に話す事もできなくて、ただただうつ向いてた方でした。

もちろん、旦那さんが話かけてもご婦人にリアクションはありません

 

それでも笑顔でご婦人に話しかける旦那さんの、嬉しそうな顔は忘れられません

 

2人の生活に彩りを少しでも与えられたなら、美容師としてこれ以上嬉しいことはありません。

 

でも、実際に目にする現実の方が大きく、とても自分で処理出来ない。

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

介護美容について、介護施設についてのイメージはつきましたでょうか?

ご家族の方が施設に入られてるなどあれば、介護施設というのは身近に感じられるでしょう。

 

だけど、そうでない方にとっては介護施設は少し異世界に感じるかもしれません。

僕は上手く言葉にする事ができませんが、ほんの少しだけ現実をお話ししたいと思います。

 

介護の世界は、やりがいもあり力仕事でもあります。

そして、人の一生の最期の部分に寄り添う仕事です。

家族よりも近くで、身の回りのお世話をする。

 

何度も何度も同じ事を聞かれようと、何度も何度も嫌だと言われようと、決して否定したりせず優しく対応する介護士さんには頭が上がりません。

 

同時に『健康』が人生にいかに大切なのかを考えるキッカケにもなりました。

 

最愛のパートナーと離れ離れになり、長年住んだ家を離れ、持ち物も厳選され、知らぬ人と相部屋で過ごす世界。

 

自立して立つ事も、食べる事も、排泄も、話す事も満足に出来ない日々。

 

一日の大半をただ座って過ごし、目の前の付けっ放しのテレビからは、皮肉にも『ひざサポーター』や『健康食品』が如何に素晴らしいか?を延々と放送してる矛盾。

 

圧倒的に女性が多い施設からは男女の寿命の違いを感じざるを得ない。

 

ここ数年の間に日本の寿命は本当に伸びた。
(1960年代の平均寿命は女性で70歳、男性65歳)

時代の変化が、テクノロジーの進歩が不可能を可能にしたんだ。

 

でも、まさか僕らが小学校の時に将来の夢に書いた『長生きしたい!』が医療や介護に依存した形で実現されるとは思ってもみなかった。

 

健康寿命という考え方は子供の僕には無かった。

 

他人の人生に口出しする事も、勝手に幕引きする事も出来やしない。

依頼された仕事に全力応え、人生に彩りを与えるのが僕の役目。

少しでも回復する様に『頑張れ』を言い続けるのが僕の役目。

 

ただ、自分の親や大切が寝返りすら打てない生活を送っていたら、、、

それでも俺は『頑張れ』という言葉を最後まで投げかけるのだろうか?

 

『お疲れ様。』を言ってあげる権利も『後はお前たちの世代だ。頼んだよ。』を言う権利も残念ながらこの国には、まだ無い。

 

さいごに。

 

僕が五感で感じた事を記事化する事は本当に難しく、何度も書こうか書くまいか迷う部分もありました。

だけど、いつ誰が直面するか分からない介護問題。超高齢化社会。

少しでも関心を持つ人が増えた方がいいと思い記事化しました。

1つ、念を押して言っておくと介護施設に入ってる方も様々です。

●本当は美容室に行きたいくらいだけど、カットを楽しみにして下さる方々。

●自分の意思と別(家族が申し込む)にカットされるけど、終わると気分が良くなる方々。

●自分の意思を表現する事が出来ず、自分がカットされてる事も、ご理解頂けない方々。

 

比例して要介護レベルも1〜5まで様々です。

画像引用

日本の病院は「過剰な延命措置」を行ってるとして問題視されることたまに耳にします。

内蔵は健康で、身体の自由が効かない、意思表示できない、そんな現場が介護施設にはあります、何をもって『身体能力的に過剰な延命措置』と取るかの線引きは人それぞれでしょう。

生きれるならなんとしてでも、生きるべきだ!という考えもあるでしょう。

 

一方で世界にはこんな考えもあるのです。

北欧では、高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識している。ー欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか

 

人それぞれで良いんだと思いますが、自分の意志で選んでいきたい。

 

そして、医療、介護に依存した状態での余生は費用、人材面で今後現実不可能になると感じました。

 

それさえも介護ロボットやAIを駆使して、寿大国日本として発展させていくのでしょうか??

 

美容師としてのハサミの力を再確認した事と、ハサミだけではどうにもならない超高齢化社会で迫る影。

 

伝えたい事はそんな感じです。
長文読んで頂きありがとうございました。

 

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高円寺のフリーランス美容師です。

マンツーマンスタイルで、しっかり時間を使った【あなただけの美容師】になる活動をしています。 美容室が苦手な人に来てもらいたい!

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