近年「なくなる仕事」「なくならない仕事」なんてワードが急速に広まってますね。『AIに仕事が奪われてー』的なのです。
「美容師」という職業がAIに奪われるかはまた別の話として置いておき、
今回は日本の人口減と美容師の数はどうなるのかを考えていきましょう。
結論として日本の人口が減れば美容師の数は減少する。
最初に結論を書いてしまいますが、日本における美容師の数はこの先、必ず減少していきます。
なぜならお客様となる人口の数が圧倒的に減少するからです。
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現在の人口と美容師の割合は?
現在の日本人の人口は1.27億人。
美容師の数は49万人。
現状飽和状態の美容師・美容室なのでこれが現在の適正値ですね。市場規模は需要と供給により自然淘汰せれるのです。
▷美容師を辞める人が多い理由はなぜか?人口減社会と給与面でますます求人は辛くなる?!
2040年の人口から美容師の割合を導く。
出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ (http://www.ipss.go.jp/)
2040年には日本人口はおよそ1億人まで減少する見込みです。
先程算出した260万人に1人が美容師が市場規模として適正だとすると、美容師の適正数は、、、
1億÷260万で38万人で、今よりも11万人減です。
仮に、2019年から2040年まで毎年例年並みの1万人ほどの新美容師が業界入りするとなると、2040年までにトータル30万人以上が業界を離れることになるのです、、、
今後、美容『室』の軒数はどうなるの??
先程の資料で計算すると、1美容室当たりの従業員数は2.02人です。
11万人の美容師が減ると、美容室の数は単純計算で、237万軒から188万軒まで落ち込みますね。
健康を考慮すると実際は大きく変わる??
そうだっ!大きな事実を忘れていました。健康寿命です。現在70歳以上の人口は2300万人。
これが2040年は3000万人を超えてきます。
考えてみれば分かるのですが、健康な人しか美容室で髪を整えに来ることは出来ません。
そして、カラーやパーマに耐える体力も年々歳を重ねるごとに、無くなってきます。
つまり、日本の人口減より早く美容業界の衰退はやってくる??
日本の美容の市場規模の減少は本当の高齢化よりもずっと早くにやって来ると言うことは覚えておきたいですね。
ちなみに今回の記事は2040年の話で書きました。
あなたが今、美容学生で『生涯美容師』を宣言するなら『2065年でまだ現役』の可能性もありますね?!
2065年には日本の人口は推定8100万人。
これ、どういうレベルか分かりますか??
現在、北海道・東北・北陸・中国・四国・九州に住んでる人が全部居なくなるのとほぼ同じレベルです。
そんなことも見据えて、僕は介護美容師や海外美容師も経験してきましたね。
いいですよ、海外。気になる人はこちらから。