前回はどうやって海外で仕事を探すのか?ってのを書いたけど、今回はもう少し実務について踏み込んで行こうと思う。
前回の記事*ワーキングホリデーで仕事を見つけるには。美容師の場合。
初めてシドニーのニュータウンっていうオシャレタウンの(おばぁちゃんが経営してる)美容室で働いた時も、ショッピングモールで働いた時も、今も、技術の違いには圧倒されるし通用しない部分も沢山あります。
日本ではロールブラシで巻き髪作ることもなかったし、バリカンだって使った事なかったし、ホイルワークだって多用した事なかった。そもそも日本で働いている時は、白髪染めが8割くらいだったからね。。
オーストラリアには様々な人種が住んでて、髪質も要求もそれぞれ。もちろん言語も。
その分美容室の細分化もすごく多いと思います。日本人系美容室、コリアン美容室、中国系美容室、黒人系美容室、白人系、barber。外観だけでだいたい分かるようになってます。
日本人なら日系以外のアジア人経営のお店も髪質が近いので働きやすいとは思うけれど『英語と韓国語』や『英語と中国語』での接客よりも『英語だけ』聞こえてくるような環境の方がまだ理解しやすいかな。
海外の美容室と日本の美容室の違い!技術以外編(Sydney)
なんだかんだ言って日本人は英語話せるから。
鏡はmirror 床はfloor ね??
専門用語だってconcave もdisconnect もasymmetry も通じるもん。いや辞書ひいて思ったけど、アシンメトリーは絶対カタカナ発音だと通じないわ。
あと、KERASTASEは聞き取れない。
日本のように理美容でのライセンスの違いはありません。本気なbarberで働いてる人は基本的にレザーを使えるので、レザーを扱えない日本人美容師には少し不利です。
だけど、オールマイティーなサロンで働いたとしても、メンズカットや子供のカットは素早くこなす必要が出てくるはず。
男性なら分かると思うけど、切りたい時に切りたい。予約せずに『今から切れる?』ってのもよくある訳です。
固定客で埋まってるスタッフがいるとフリー来店のメンズ、キッズカットを担当する確率はかなり高い。たまに全部シザーでとお願いされる事もあるけど、だいたいばバリカンで仕上げる部分が多いのでバリカン慣れてない人は練習が必要です。ちなみに僕は経験0でした。
自分の予約表埋めるにはメンズや子供は重要。子供は兄弟の指名がはいるからね。
ワーホリなら半年しかない期限の中、限られた回数しか担当できないんだから来店周期が短い人を確実にリターンさせていくしかないんです。
自分の存在意義を主張していきましょう。
さて、欧米人メインで女性割合が高いサロンに勤務した場合、ホイルワークに並んで多いのがシャンプーブローの予約。
欧米人は3〜4日に一回シャンプーする。
毛が細いので絡まって面倒。
ハンドドライでスタイリングできない。(髪質でバサバサになるので)
以上の理由が主だと思うんですが、美容室でシャンプーとブローをしてもらう人がかなりいます。
ブローの技術はロールブラシを5個も6個も使う方法や、スプレーしながらブローしたり、ツイストしながらブローしたりと人それぞれです。
動画はたくさん上がってるでcheck it out !
ヘアアイロンはtongs と言われたり、挟まずに棒状のものはwand と言うので、その単語が聞こえたらコテ仕上げにしましょう。
ただ、軟毛でカールがダレるのでセクション毎に巻いた後はシングルピンでループ状に止めて冷やしたほうが吉。
こんな感じね。
そんでカラーにおいてもブリーチハイライトからのトナーでピグメント入れるのが一般的。
(ブリーチやリフト剤だけでもフリーハンド含め4つの薬剤があります。ホイルでは4つの使い分けと、セミパーマネントカラーなどミックスして配置する感じ。)
ペールイエローからの黄味をすこし抑える程度でもシャンプーの頻度が少ないから退色も穏やかです。(日本人だと毎日シャンプーするので退色が早い)
それに剤も12%までの2液もあるから的確にコントロールするのは慣れが必要だと思います。9%のブリーチで標準放置時間50分とかって聞くとマジかよってなるもんね。使い分けはロレアルで講習受けてきたけど、そもそも英語の聞き取りができなくて。。
カットに関しては毛先の傷んでる所だけ切りたいと言われる事が大多数で、レイヤーの確認で大抵コンサルはオッケーです。ロングの場合。
鎖骨あたりのレングスでもアンダーセクションはワンレンの厚みを残して作る(か、そもそもワンレン)がほとんど。
ただ、ショートになってくるとスタイルが幅広くなるから、
what’s your suggestion? (提案ある?)
とか、what ever you want.(あなた望むようになんでも)
なんて言われたりするので、自信持ってスタイル提案しましょう。
英語に不安がある人は過去記事の【完全保存版】初心者でもすぐに使える美容師英会話術!を見てみてね。
そして、語学留学なしでワーホリ行くのは本当に辞めましょう。マジで。
日本にくる外国人は日本語学んでから来るか、語学学校通ってるでしょ??
マジで語学力0でワーホリいくと本当に、見つかる仕事も見つからなくなります。
今時低予算で留学できるので、考え直して見て下さい。
関連:ワーホリ行くなら絶対に語学留学はした方がいい。0円から出来るからマジで行ったほうが良いよ!
セニングでの量感調節や、ドライでのストロークカットなんかは髪質でパサパサになるので好まれないと思います。
働いてるお店は4人のJr がいます(日本で言うアシスタント)18ヶ月間の週1回学校に行き、週4日はサロンで実務。年齢は16歳〜です様々。Jrの給料はかなり安くなってるみたいです。
現地のアシスタントの求人が安くかけれるということは、日本でスタイリストでの経験がないとなかなか雇ってくれないはず、最低限スキルはつけてから行きましょう!!
過去にメンズメインの記事と、技術以外のこと、英会話編も書いたから見逃してる人はそちらもよろしく。
海外の美容室と日本の美容室の違い!技術以外編(Sydney)
英語に関しては自分も調べながら、完全実践式で書いていこうと思うから「これ英語でなんていうの?」とか質問あれば各種SNSからメッセージくださいね。
美容師さんでこれからブログを初めたい人はコチラの記事がオススメ!