目次
- 1 まず1つ目の美容室のカテゴリー。
- 2 2つ目!
- 3 そして、なにより今は中途半端な割引だけだと集客できない時代になり、美容師さんはより回転数を重視されるようになりました。
- 4 『極端な割引』をする、 3つ目のカテゴリーがあるからです!
- 5 『そもそもこの価格で集客することが前提で作られてる』
- 6 じゃあそれが「定価」ですよね??
- 7 まず『家賃』
- 8 次、『薬剤』
- 9 次、『人件費』
- 10 僕が『今日がんばるぞーー』って時に隣で『マジ今日帰りテェ』とか言ってゲームしてる人いたらそんな気持ちも萎えますよね??
- 11 最後に時間と費用と給料の三角関係。
- 12 普通にクーポンの値段でカットカラーやってると美容師さんの時給って700円以下くらいにしかなりません。
- 13 逆に言うとトリートメントトッピングできれば時給1500円、出来なければ700円みたいなモンなんで程度はあれどゴリ押しします。
- 14 薬事法で禁止されてるカラーとパーマの同時施術、果ては縮毛矯正のカラー固定も普通にします。
- 15 ここまで規制があって自分の力を存分に発揮できるでしょうか?
- 16 お客様がなりたいスタイルに本当になれるのでしょうか??
- 17 間違いなく答えはNoです。
- 18 安くて良いは諸刃の剣。
- 19 良い美容室の見つけ方。
- 20 素敵な髪をしてる友達の紹介で美容室に行く。
最近、美容室行きました?
最近、美容室変えました?
美容室ジプシーなんて言葉も生まてますが、何が原因なんでしょうか?その謎を解明したいと思います。
美容室の原価のうち、材料費は5%〜10%以下。それに人件費、家賃、広告費、消耗品、光熱費、などなど。
原価にプラスして付加価値を付けて、技術料として頂いてます。
では『技術料』いくらが適切なんでしょうか?!
カットだけだと、1000円〜10000円の幅に9割以上は入ると思います。実に10倍の差!!!
8000円以上はディレクターとか店長、1万円超えるとメニューが個人名になったりします。知ってる中で最高額は54000円。
そんな様々な全国のお店を3つのカテゴリーに分けていきたいと思います。
さて、あなたのいつもいくお店はどこに入りますか?
まず1つ目の美容室のカテゴリー。
実際このスタイルを確立している店舗数は少なめかとは思いますが、これがお客さまにもスタッフにも理想だと思います。
その立地や施術時間を考慮した適正価格で営業する。これが美容質の本来のスタイルです。
1000円カットなども1000円が定価なので、価格は安いけれどこのカテゴリーです。
1000円で利益が出るように時間短縮のレッスンをしたり、電話予約をなくす事で受付を廃止したりと企業努力の賜物です。
2つ目!
「割引をして集客をしてるサロンで、なおかつ2回目や3回目以降には正規料金またはメンバーズカード割引に切り替えていこうとしているサロン!!」
ここのカテゴリーに入るサロンが多いので、ホットペッパー(割引クーポンの利用の代名詞として使わせて頂きます。)が成り立ってます。
媒体はホットペッパーであれ、ミニモであれ、ブログであれ、インスタグラムであれ、 集客しつつも、収客することが本来の目的ですので 満足度は高くしつつ、お値段を安く!! 次回提案もしっかりしてくれますすし、良いこと尽くしです!
初回はリーブナルに自分の担当美容師さんを探す事ができます!
(良いのは当たり前です。このカテゴリーで悪いこと書いたらほとんどのサロンから叩かれますww)
しかし、この一般的なサロンが価格戦争に巻き込まれた場合には注意です。
どうゆう事かというと、、、
正規料金を下げ過ぎるという事はどこかにしわ寄せが来てて、スタッフならまだしも、
最悪それがお客さんに、返ってくる可能性があります。
価格を下げている分、仕事量を上げなきゃ通常の利益を確保できません。
詰め過ぎた予約の結果、美容室での待ち時間の増加や働くスタッフの疲弊から起こるミス。。
そして、最悪の場合は『クオリティのムラ』が起こります。
立場上、言ってはいけないけど『長時間お待たせしてるお客様が居る中、最大限の技術力をキープする』のは至難の技です。
これは集客と価格のバランスや、予約と戦力の管理が大切です。
今日は忙しかったなーと思うけど、日本に比べたらそうでもない。
日本の美容室で働いてた時は、ぶっちゃけ、カラーやパーマを時間通りに流したことなかったもんな。忙しすぎて無理ゲーだった。
かと言って予約セーブもさせてくれない。
だから、『美容師辞めたい』とかになるんだよね。
— 海外美容師:俺やで、ばなやで@メルボルン (@baaaaaaana) 2016年12月10日
事実、本当は「今」のタイミングでカラーやパーマの流しをしたいけど、どうしても出来なくてダメージの原因になる。
とか、
本当はパーマの提案をしてあげたいけど、予約時間が過ぎるから今日は無理。。
とか、、、
正直、時間制限や回転数重視だと自分の美容師としての力を発揮することは難しいと感じました。
そして、なにより今は中途半端な割引だけだと集客できない時代になり、美容師さんはより回転数を重視されるようになりました。
なぜ『中途半端な割引』という言葉を使うかというと..
『極端な割引』をする、
3つ目のカテゴリーがあるからです!
広告媒体で最安値レベルのお店です。
美容室低価格戦争の引き金は1000円カットじゃありません。
カットカラー2500円、カットデジパー4900円、とかの格安のお店が原因です。
これじゃ、カテゴリー2のお店は『価格だけでは』勝ち目がありません。
そして、2と3のお店の決定的な違いは、、
『そもそもこの価格で集客することが前提で作られてる』
って事が挙げられます。このレベルの価格帯のお店は本当に定価があってそこから割引してるんじゃなくて、割引後の価格が正規価格です。
だって、割引後の価格で来店されてる方しかいなくて、ホットペッパー経由で来店するお客さんが9割以上。
クーポンだって『初回限定』じゃなく何回も使える。
じゃあそれが「定価」ですよね??
ストレートな表現をすると、カットカラー8,000円→2,500円!!!
と書いてある、8000円は見せかけの定価だということです!!
そのお店の中にいる人でカットカラー8,000円払ってる人なんていないんですよ。
じゃーなぜ、こんな格安価格で成り立ってるか???
まず『家賃』
これは本当分かりずらい所にあります。雑居ビルとか。
クーポンみて地図見て行くんだから分かりづらくていいんです。
ウォークイン(飛び込み)のお客さんなんて考えてません。だから安い。
1階にある事は皆無です。
次、『薬剤』
美容師やってて聞いたことのないような薬剤使ってます。原価安いんです。発色の悪さはピカイチ。さらに本来は1対1で混ぜるカラー剤を、2剤の方が安いので多めに入れます。
簡単に言うとカサ増しして使ってるって事です。
次、『人件費』
基本アシスタントがいないのが特徴です。全員スタイリスト。全員中途採用です。
同じお店だからって言っても、技術も違えばモチベーションも違います。
そして雇用形態が『業務委託』の場合が多い。カット技術を外注してるって事ですね。お店と技術者が事業主同士、対等な契約を結んでるって事です。
が、本来は対等なハズのこの契約。現場では出勤日数や時間拘束が強制させられたりします。
こういう美容室で働く美容師は完全歩合です。仕事がないと給料0です。お店の無駄も0です。
実際、辛いのは美容師がモチベーションを自分で維持しコントロールする事。
僕が『今日がんばるぞーー』って時に隣で『マジ今日帰りテェ』とか言ってゲームしてる人いたらそんな気持ちも萎えますよね??
組織なら店長とかに『てめぇ!何言ってんだ裏来い!』なんて怒られますが、個人なんで全く干渉しません。僕も見て見ぬふりしてました。
最後に時間と費用と給料の三角関係。
ここで絡んでくるのが美容師の歩合。お客様の回転率と単価です。
◯回転率アップ 時短のために最短プロセスで行います。具体的に言うと最近使わないような強い薬を使い、短時間で施術します。カットも場合によってクオリティーよりも時間重視のバランスで着地させる事もあります。
◯単価アップ ここで出てくるのが『ダメージ毛用の薬剤』
いやいや、普通のサロンならプラス料金なしで使ってるよ。
っていうごく普通の薬剤が別料金で登場します。
(デフォルトがチオで、チオシスやシステアミンは有料オプションです。)
さらに、カットカラー2500円で来たけど、注意書きで『根元1cmのカラー』ってなってて全体カラーや白髪染めは別料金だったり。。あまりに小さい文字なので、『聞いてない!』って揉めることも多々あります。正直詐欺に近いです。。
さらに薬剤の使用量も店から異常なくらい厳しく指導されます。
使いすぎると原価率上がるので。
あとはトリートメントをトッピングして単価アップは完璧です!
でね、さっき書いたように美容師さん完全歩合なんですよ。
普通にクーポンの値段でカットカラーやってると美容師さんの時給って700円以下くらいにしかなりません。
だから単価アップも時間短縮も頑張ります!!
逆に言うとトリートメントトッピングできれば時給1500円、出来なければ700円みたいなモンなんで程度はあれどゴリ押しします。
薬事法で禁止されてるカラーとパーマの同時施術、果ては縮毛矯正のカラー固定も普通にします。
ここまで規制があって自分の力を存分に発揮できるでしょうか?
お客様がなりたいスタイルに本当になれるのでしょうか??
間違いなく答えはNoです。
これは業界の闇すぎて、美容師側の問題かもしれません。
一部の美容室かもしれませんが、すべて僕の実体験からくる事実です。
安くて良いは諸刃の剣。
海外でも美容師をして、生活してみて、日本の「安いのにクオリティを求める習慣」は本当にマズイと感じました。
物が大量に売れた時代はいいのかもしれませんが、今の物があふれる先進国の接客業は絶対に人件費のコストが掛かるのです。
そして、価格のしわ寄せは絶対に消費者に返ってきてしまいます。
安物買って、お金だけを失うならまだしも、大切な髪は伸びるまで時間がかかります。
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良い美容室の見つけ方。
結論的に「いい美容室の見つけ方を伝授します。」
素敵な髪をしてる友達の紹介で美容室に行く。
紹介は美容師にとって一番嬉しいんです。
なので、必然的に気合がいつもより入るんですよね。
現在美容室はオーバーストアと言われながらも日々新しいお店が出来ています。
そして、オールマイティーになんでも技術をこなす美容室ではなく「何かに特化した美容師・美容室」が増えてきています。
何が得意な美容師なのか?ということを明確に世の中に発信していく時代になってきたのです。
自分の出した答えは「髪質改善」に特化して、あなたのお悩みを解決していくお医者様のような美容師になるということ。完全マンツーマンで美容師するスタイルです
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