パースの朝。
前日やっとの思いでパースに引っ越した僕は、2日ぶりにちゃんとしたベットで目覚めた。
部屋の主の友達はリビングのソファーで寝てくれて(その後5日間ずっと)、居候の僕がベットを独占してたのだった。
ほぼ毎日、夜ごはんを作ってくれて朝ごはんも作ってくれて、腰の痛みで何にもできない僕の介護を献身的にしてくれた。
僕はというと、じっとしていても時間は過ぎていくし、この居候可能な5日の間に家を探す必要があった。
パースは11月に2日間滞在しただけで土地勘が全くない。幸いオンボロながらマイカーがあるので街の中から海沿いからグルグルと回り、頭の中に地図を描いていく。
最初の街で最初にする作業である。
本当にこれが重要で、例えるならドラゴンクエスト6で下の大地に行った時に手にする白紙の地図。それに色を加えていくような作業。
頭に出来た地図と、Google先生の正しい地図を照らし合わせながら、ネットに掲載されてる物件(シェアハウス)のチェックをする。
場所、価格、人数、家具の有無、人種…etc
その辺のHow to はこちらにまとめたので、海外でシェアハウス探しをする人なんかは参考にしてほしい。
4日目の夜までに(必死の思いで)内覧に行った物件は4つ。最後の夜に僕は2つの物件で迷う事になる。
1つは『ベトナム系夫妻+生後半年程度の子供+他に空き部屋1つ』
2つ目は『オーストラリア人カップル+ブラジル人+韓国人』
家賃はほぼ変わらず、場所も変わらないがベトナム人の方は家族のような関係を望んでいた。
かーなり、迷ったんだけど、結局は2つ目の多国籍の方に住んでる。申し訳ないがベトナム人と家族になりにオーストラリアに来たわけではない。
ちなみに、どちらも週のレントは140ドル(12000円くらい)で個室である。ちなみにこれがシドニーなら4人部屋のダブルベットになると思う。世界最高水準のシドニーよりは少し安い。(スーパーの物価は高い。)
日本でシェアハウスって聞くと、多分テラスハウスを思い浮かべる人も多いと思う。
(僕は見た事ない。そもそも、当時東京でシェアハウスに住んでたし、シェアハウスに住みながらテラスハウス見るってかなりシュール過ぎる。)
オーストラリアの文化では、シェアハウスって住み方は完全に文化に受け入れられてて、必要以上にお互いが干渉しない場合と、お構いなしのパーティーハウスに分かれている。
まぁ、うちもたまのパーティはあるけど、個人で食事を作るし、個人で遊びにいく。自分時間を大切にしたい人でもシェアハウスは案外快適だから、これから海外行くって人も気にしなくていいんじゃないかな。
例えば田舎からパースやシドニーの大学に通うとなれば、オーストラリアではシェアハウスに住むのが一般的である。
当時の僕のが就職で東京に引っ越した時、敷金や礼金や家具などで20万〜30万くらい援助頂いたし、頭の中の選択肢も一人暮らし一択だった。学校の先生だって東京に行くのお金はあるのか?と尋ねられた。
それが、シェアハウスなら敷金(返ってくる)3万程度と1週間分の家賃だけが初期費用で家具もついてくる。
どう考えても理にかなってるので今後の日本でも今よりさらにシェアハウスの文化は浸透していくと思う。人口は減少していくが、東京の人口は増えていくので東京での話ね。
まぁ、家に関してはそんな感じ。
家が決まれば次は仕事。
ワーキング”ホリデー”とはいえ、スーパーで500mlの紙パックコーヒーが3.2ドル(250円)とかする物価の国で働かずに生活できるほど余力はない。
自分の過去の記録を見ると、シドニーに到着したのが2015年4月5日。2週間後の4/20には美容室で働きはじめる、シフトは安定せず毎日電話をかけて出勤時間を確認する完全その日暮らし。
途中メルボルンに遊び行ったりをしながらなので、フルタイムジョブを獲得したのは実に渡豪2ヶ月後の6/4となっていた。
記録してないがその2ヶ月で30万くらいは消費した気がする。笑
今回パースに引っ越した僕がそんなゆっくり仕事探しをする暇や余裕など全くない、最近はVISAの申請とぎっくり腰の保険適用外の病院で1000ドル近く使ったのだ。
そもそもパースに引っ越し先を決めたのは、最低賃金の高さが大部分を占める。つまりは貯金したいのであるw
WA州は俗にキャッシュハンドと呼ばれる事実上の違法労働で10ドル前後の時給で働かされる場所も他の州より圧倒的に少ない。が、物価は高い。
まぁ、そうゆう事もあり労働階級の最下層の違法労働ではなく、最低限の保証の中で働く事に挑戦したいからパースに来たのだ。
実際の仕事探しの様子はまた次回に。
最後にTAXジョブ(税金を納めて正規に働く)の最大のメリットは【労災が下りる】事に尽きる。
通勤や勤務中の事故などはオーストラリアの国が保証してくれるのだ。旅行保険入ってるから大丈夫だよ。なんて声が聞こえて来そうだが、労災では『怪我で働けない給料の保証』もしてくれる。
旅行保険とはレベルが違うのだ。
これは、車の保険にも言える事で助手席に乗せた彼女が怪我したら車の強制保険でカバーできるし、旅行保険とは手厚さが違う(後遺症などのカバー率が違う)ので、覚えていた方がいい。以下お世話になりました、弁護士さんのサイトより。
労災についてワーホリの人が特に知っておくべきことは、ワークカバー(WorkCover)という機関を通じてStatutory Claimと呼ばれる、怪我の原因に関わらず労働中や通勤途中に怪我をした際に申請できる手当てが存在するということです。この手当てには賃金手当て、治療費、交通費、リハビリの費用などが含まれ、労働者であれば誰でも申請できる権利を持っています。 ワーホリの方々の悩みのひとつとしてよく耳にするのが医療費に関するものです。実際に「海外旅行保険に入っていないので病院に通えない」、「現在セカンドワーキングホリデイビザでの滞在で、すでに海外旅行保険が切れてしまった」という読者もいるかと思われます。ひとつ言えることは、例え海外旅行保険に入っていなくても、上記のように通勤途中に事故にあった場合や、労働により怪我を負った場合はワークカバーを通じて補償手当ての申請ができるということです。補償手当てを申請するメリットとしては、手当ての受給により、働けなくなったことから生じる金銭的な負担も減りますし、さらには怪我を負った直後から自己負担ではなくワークカバーによる負担で病院に通ったりその他の適切な治療を受けることが出来るようになります。ー引用先
僕も旅行保険が切れるので更新しますが、マジ無保険渡航だけはしないように。
だいたいの人はAIUの海外留学保険だよ。