技術の原価を考える。




日本では、なかなか職業として成り立たないであろう『バスキング』してる人がシドニーやメルボルンではよく見ます。

 

Busking とは、街頭演奏するひと。

 

 

とありますが、こちらではダンスやダブルダッチやストリートサッカーのパフォーマー、コーヒーを使った絵を描く人や似顔絵。

 

 

(こちらで実際に知り合った方のみピックアップ)

 

 

などなど、沢山の種類があり職業としても成り立ってます。
でも、日本ではあんまり見ませんね?
なぜか?
やっぱりプロフェッショナルとして正当対価を払う人がいないからですね。
路上でもモノを売る場合は価格が決まってる事が多いです。
んだけど、パフォーマンス系は価格が決まってないんですね、『価格はあなた次第』です。

この『あなた次第』ってのは『気持ちだけ貰えれば、、、』とは全く異なります。
『少しでいいので!』
じゃなく
『満足して頂けた分をしっかり!』
です。
僕も含め日本人の多くは、あ、じゃあこれ位でと安く払っちゃいやすいです。
オーストラリアはチップ文化じゃないけれど、

 

 

『自分でモノ(体験)に自分で決めて対価を支払う。』
って事に日本人よりは慣れてると思います。
過去のブログでも紹介した、価格はあなた次第のレストランもそうだし、(記事はこちら)
僕自身、路上でマッサージをしてお金稼いだ事もあります。(記事はこちら)

 

 

この時10分のマッサージで最高25ドルの対価を頂きました。
多分、お店でのマッサージの相場は一時間60ドルから100ドル。
これは非常に嬉しかったですね。
さぁさて、

 

 

話戻してこの『バスキング(パフォーマンス)』プロフェッショナルなんで30分で100ドル以上、すごい人は300ドル以上も売上ます。

 

 

あ、考え方として時給の概念一度捨てて下さいね。
あえて売上と硬く書きます。
売上−経費=利益ですが、
売上は何に左右されるか?
ここで販売してるのは経験です。楽しんだ経験による対価、その場の楽しい空気感です。オーディエンスも重要なんで良いショーには良いお客様が必ず居ます。
では、この経費には何が含まれるでしょう???
まずは『パフォーマンスそのものの時間(実労働時間)』

そして

『小道具、スピーカーなど(設備投資費用 )』です。(あとライセンス料。)
さらに実労働時間よりもはるかに長い、

 

 

 

練習時間や技術習得に対する時間や講習料、音楽の編集時間や購入費用、試行錯誤して売れなかった赤字期間の経費ってのも入ります。
あるのか分からんけど、パフォーマーが確定申告するなら全部経費でしょう。(自分に対する人件費がどう処理されるかは分からんけど)
それを、全て考えた上で
『このパフォーマンスに、いくらの価値をつけるか』です。

 

 

物の価値は分かりやすいですが、パフォーマンスは分かりづらい。

 

 

一見すると30分で100ドルも?元手かかってないのに?いいねー!

って思いがち。だけど、違います。
彼等はそれを生業としてます。プロフェッショナルの誇りをもってやってます。

正当対価をしっかり見定めれる人になりたいですね。
さーーーて、
前振り長くなりました。ww

 

 

何が言いたいかってもちろん美容師も同じって事です。プロとしてやってるし、それを生業として生きております。
数百万の投資と2年という時間を使って学校へ行き、毎晩夜遅くまで練習、ハサミとウィッグの購入費用で僕の場合は最大45万くらいリボ払いがありました。(交通事故の慰謝料で無事完済w)
仮に貴方のカットが1時間で終わったとしても、

 

 

それは学校入学から数えて

 

 

【10年と1時間】

 

 

かかったって事ですね。

 

 

んじゃいくら貰えれば満足なんだよwwwってなるでしょう。
それはお店や場所によってある程度異なるものだと思います。

 

 

お店は土地代も人件費も考えられた金額設定で正規料金を設定している事でしょう。

 

 

  • いや1000円カットがあるからカットは1000円が妥当で、他は付加価値なんだよね?

 

 

違います。あれは目安10分1000円なんで60分6000円。回転率命なのと、狭い坪数やカラー剤の在庫持たない事、【スタイルの幅が少ない層にアプローチする事】によりさらに回転率を上げた特殊な経営スタイルです。
『うちは、かけ蕎麦専門だよ!天婦羅乗せたきゃヨソいきな!』って事です。

 

 

  • でも出張カットならお店の経費かかんないから丸儲けだし、安くでいいよね?

まず、移動に時間やお金がかかります。仮にカット5000円を安くして3000円にしたら5人カットしても15000円。。。。

ってか移動に片付けにと考えると5人はきついです、きっと。
仮にシェフの方を出張で自宅まで来てもらったらお店に行くよりお金かかるって考えますよね?

 

 

そういう事です。

 

 

 

 

もちろん、

 

 

『恋人や家族のようなごく親しい間柄』

 

 

 

『生計とは別であり一線を退いてる』

 

 

 

『特殊なシチュエーションによる好意』

 

 

 

は多少当てはまらない事もあります。

 

 

現金ではなく物々交換や技術の交換の方が気持ちいい時もありますけどね!!

 

 

その時はケースバイケースで。ね。

 

 

でもね、安くしたり、無料でするのも可能なんだけど、対価を頂く事でお互いにwin-winで良いことがあるんです。
それは

 

 

 

まだ長くなりそうなので、
つづきはまた今度!!!