タイトルのごとくなのですが、この度は面貸し美容師から、Dears 高円寺店として独立・出店致しました!
11月にFacebookでは投稿したものの、ブログでは書こうとしつつ、ほったらかしにしてました。。汗
周りには話してる人も話してない人もいて『えっ?お店出したの?どゆこと?』なんて言われましたので、出店に至る経緯を書こうと思ったのですが、思いのほか長くなりました。
あと法人化してる訳でないので、未だフリーランス(個人事業主)ですのでそこはそっとしておいて下さいw
では、2018年の振り返りと合わせての備忘録です。
美容師として、あらゆる働き方をしてきた今までのキャリア。
2018年振り返りと言いますが、点と点が線になっているので少し時を巻き戻しましょう。
さかのぼる事、10数年。
表参道のとある個人店に就職した僕を待ち受けていたのは、朝8時から25時×週6と休日の午前中は練習会というスケジュールで、1週間で自由な時間はおよそ半日。
しかも、その半日でモデルハントのタスクをこなさないといけません。
職場でも、オーナーへ土下座した後に顔面蹴りが入る環境や、家に帰るまでの時間がもったいなくてマクドナルドで朝まで寝てから即出勤という、若さに任せた働き方をしていました。
それでも1年目はシャンプー入客すら出来ずに、掃除の経験だけを積み、3月に自主卒業しました。
と、いうより実質クビです。
その後、フリーター期間を経て東証一部上場企業の正社員美容師へ。
6年勤務後に海外に行くために退社し、繋ぎに業務委託美容師を1ヶ月経験して渡豪。
オーストラリアでは日系サロン・地域密着サロン・格安サロン・大手サロンを転々とし(VISAの関係で同じ職場に最大6ヶ月しか働けない)帰国。
帰国後は福祉美容と1000円カットのヘルプ、面貸しフリーランスを同時並行に活動。後にDears×フリーランスとしてDearsグループに加入。
まぁ、ざっくりとこんなキャリアでやってきたのですが振り返った時に
『あれ?なんか色々な働き方を経験したなぁ』と感じるように、、。
美容師と一言で言っても、働く環境や雇用形態は大きく違います。
職場の人間関係や給料面で不満があって転職を繰り返した訳ではないのですが、30代前半にしては経験した職場の数は多いように感じます。
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『こんな美容室があったら良いな』 の理想形。
さまざまな働き方・料金形態の美容室で働けば働くほど良い面や悪い面が見えてきます。(比較対象が増えるためです。)
そんな中で徐々に形になっていった僕の理想はオーストラリアで働いたほぼマンツーマンスタイルでの美容室で、
- 全頭ハイライトをメインにした施術で1人あたりの施術時間は3時間前後はかかかるので掛け持ちも最大2人まで。
- 土日でもスタイリストが担当するのは5人まで。勤務時間は9時から6時で昼休憩はしっかり取れる環境。
- オーストラリアの法律通りに1年で4週間の有給休暇の取得。
- ミーティングは日曜の朝の『営業時間中に』実働時間を削って30分行うのみ。
それでいて働いてる25歳(キャリア開始が早いから9年目)の女性スタイリストの車は新車のAUDIのオープンカーでした。
その上でやりたい人は休みの日はフォトシューティングしてコンテストに出たり、NYコレクションにヘアメイクで出張したりしてました。
日本帰国と美容師再開の迷い。
正直なところ、帰国後の僕は『美容師を続ける』という事に迷いがありました。
労働環境の改善を発信する美容師も多く、変化してきはいるものの依然旧体質の美容室が多い現実。
長期休暇・時間拘束・ボーナス・保険・退職金…
海外の環境という比較対象が生まれた状態で日本で雇用される事を考えるのは正直無理でした。
時間とお金の期限を決めて日本でやってみる。
そんな中で僕が考えた作戦は、時間とお金の期限を決めて一度チャレンジしてみるという事。
条件は2つ。
- 貯金が50万を切る(当時150万)
- 2018年3月の時点で仕事が形にならない。(当時2017年6月)
どちらかの条件に引っかかってしまったら、2018年4月まで使えるVISAがあったので1年間カナダに行く予定でした。
もちろん、永住権獲得を目指して。
Dears代表北原との出会いはTwitterで。
さて、帰国してからフリーランスとして活動しなんとか10ヶ月程で稼げる兆しを見つけるためには、何の策も無いと無理です。
幸いなことに、2015年頭からブログを運営していたし『ブログ集客』を専門としてる人の発信も浴びていたので、『今のままでは絶対成功しない』という自分を客観視したモノサシは持ち合わせていたつもりです。
当時月間3万PV程あったブログのアナリティクスを見た僕は絶望感しかありませんでした。
どう考えても『美容室の見込み客』からのアクセスが0に近いのは検索ワードを見れば明らか、、、
そんな時にDears代表北原のツイート・ブログに僕は即反応します。
トニーさんかっこいい。
この顧客0美容師をプロデュースしてほしい。
赤字美容室を3ヶ月でV字回復させた4つの取り組み https://t.co/tizNZEHO9u @kitahara64さんから
— バナ@頭が門松🎍 (@banaocreation) June 27, 2017
この後DMをして長野行きのチケットを購入し、すぐに話を聞きに行きました。
実際に面貸し×フランチャイズとして。
2017年の終わり頃からの事ですが、面貸しフリーランス×フランチャイズという形態で活動を開始。
1年で面貸しから独立・出店まで駆け抜ける目標があったので、15人で住むシェアハウスのドミトリーに住を構えて、高円寺の400円のお弁当を日々食べ続けて生活費をなるべく落とし、損益分岐点を目一杯下げる生き残り戦略を実行しました。
多分、家賃込み月10万円以下でずっと生活してましたね。。。
もちろん顧客は完全に0の状態からのスタートなので、生活費を安く抑えても売上<経費で貯金は減っていく一方でした。
貯金50万を切ったら、、、の撤退ラインからのV字回復。
実のところ、東京への引っ越しや材料・道具の買い揃え(や仮想通貨の暴落w)での支出が重なり、2017年夏の帰国時に150万ほどあった貯金額は2018年1月時点で-110万で40万。
自分で決めた貯金額50万の撤退ラインはすでに下回っておりました、、、
本格的に夜にバイトでもしようかと、阿佐ヶ谷の飲食店のオーナーさんに打診した、本当にその時くらいから、事態は徐々に好転してきました。
その後の売り上げ推移のは一気に端折りますが、
着実にリピートしてくれるお客様のお陰により、2018年11月に無事店舗を構える事が出来ました。
結果として自己資本としては出店までに、350万程は貯める事が出来ました。(もちろん足りてないですがw)
これは本当にグループとして成長できる強みだし、自分単独で実現した事ではなく、第1にお客様、そしてサポートして下さる皆様のお陰でございます。本当にありがとうございます。
美容師としてやる事は変わらない。
冒頭にお話した通り、僕は国内・国外で色んな業態で美容師として働いてきましたが、本質的に『やる事』は全くもって変わらないなと感じております。
人が望む事をする。
また逆に人が望まない事はしない。
仕事って全部『人の役に立つ事をする』って同じ原理原則で成り立つんですね。
なので、美容師としてバッターボックスに立ち続ける以上はしっかりとヒットを打つ事が大切です。
目に見える成果は、『過去』に蒔いた種が花を咲かせて目に見えているだけです。
なので『過去の成果』で悦に入ったり、調子に乗ったりせずに、未来においてもっと大きな成果を出すために地味に『今』は種を蒔く地道な作業をするしかないんですね。
2019年もまだまだ、フリーランスや業務委託や働き方改革という言葉の波は美容業界を巻き込んでいくことと思います。
僕は正社員も派遣も施設出張も業務委託も完全フリーランスも、全部経験しました。メリットもデメリットも体験したつもりです。
だからこそ、2019年はコツコツと目の前の事にコミットして、働きやすい環境を提供する側になりたいなと思います。
そう、環境を提供する側に、、、、
- マンツーマンスタイルでお客様の掛け持ちなしで、しっかりと向き合える。
- 週休3日まで自由に取得できる。
- 土日も休み取得可能。
- 朝礼終礼なし。
- お客様が終了したら帰宅可。
- 正社員・社会保険完備。
などなど。dearsグループは美容師さんが気持ちよく働けるように、大切なコト・モノ・ヒトと仕事を両立できるのようなうな環境を整備していきますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!