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フィジーに格安語学留学してきた。
フィジーとは二つの民族がほぼ半分。インディアンとフィジアンが住む国。そして今は中国人の人口が増えている国です。
前回はフィジーに住むインディアンの家に滞在して記事を書きました。
「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その1」
物語になってるので是非。3まであります。
今回はフィジーに占める割合が50%以上のフィジアンの村に行ってきました。
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フィジアンとの出会い。
僕が滞在していた街は「ラウトカ」という小さな街で(と。言っても全部の街が小さい)した。
そんな海に面した街ラウトカで、1人の釣りをしている男性に会いました。
「お前も釣りしてみるか?」
と、話しかけられて仲良くなった、ニミって男性。
意気投合したもんで「今度の週末に俺の住んでる村に来ないか?」とのお誘いをもらいました。
彼の住んでる村と言うのはラウトカからおよそ3時間ほどバスに乗り継いで行く村。
完全に知らない土地でバス3時間、、、、たどり着くのか不安すぎて、迷ったけど行く約束を取り付けました。
村の名前が書いてある紙だけを頼りに。。。
フィジーの村、ナムツレブ村へ。
前回のインディアンの家に行った7キロとはわけが違い、片道3時以上の道のり。
手がかりが村が「ナムツレブ」って名前であることだけ。インターネットは、ほぼナシ。
滞在していた、ラウトカ→シンガトカ→ナムツレブと一度乗り換えを挟んで、なんとかたどり着いたそこは、、、
まるで『ウルルン滞在記』みたいな感じで、鶏があちこちで走り回り、
ほとんどの家の室内にキッチンはなく独立した外のかまどで料理する環境。
ご飯は食材は目の前の海で突き立ての魚をそのままの蒸し焼に、フィジーの主食である素朴な味のキャッサバとタロイモ。(その他ヌードルやツナ缶も好んでよく使います。)
子供はみんな本当かわいい!!
(主食のいもを剥いてるとこ)
何だココ、、平和過ぎる。
満点の星空の下でする歯磨き。
透き通る海での魚狩り。
朝焼け散歩と同時に始まる朝食作り。
その村では、質素ながら素晴らしい自然と共存した生活が、大昔から変わらずに営まれていて、これが過去に「幸福な国ナンバーワン」に選ばれた所以なのかなぁと。
人と比べることをしたいからこそ自分自身に問いかけることができ、結果自分の幸せになれると思うことを実行する。
インディアンの家に行ったときにはものが溢れ、自分の車を自慢し、自分よりお金を持っていないフィジー人のことを少し上から目線で語っていた。
でも、フィジー人の方が笑顔や音楽が絶えないし、家族の垣根も越えて生活を楽しむ。お金は持ってないのかもしれないけれども、本当に人間の根本的な部分がすごく豊かだなぁと感じたのです。
インディアンの家
フィジアンの家
両方同じ国、フィジーの国民です。
僕の知るインディアンのバルディは『フィジアンはレイジー(怠け者)だろ。食べて寝るだけだ』と言い放ち、
『スバ(首都)のビルは全部俺たちインディアンが発展させたんだぜ!フィジアンにビルのオーナーは1人もいない!』
ってな事も自慢気に言ってた。つまり、インディアンの方が賢いと。
関連>>「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その3」
インディアンのバルディーは毎日、市場で野菜をフィジアンから安くまとめ買い(かなり値切る)していた。
そして、スーパーマーケットの前で裕福な層に転売して財を成してました。
手間ひまかけてフィジアンが栽培した野菜を安く買い叩いて、転売して利ざやを稼いでいたのです。。
同じ国なのにまるで違う暮らし方、性格も文化的にも違う二つの民族が共に暮らす事について、フィジアン側は率直にどう思ってるのか?実際にに聞いてみたくなったのです。
フィジー人から見た、インド人。
そしてそれは二日目の朝に訪れた。タバコがよく似合ってたこのおばちゃん。
常に一緒にいた友達のタバコを分けてもらってた。。。
以下、おばちゃんの言葉を自分なりに和訳。
『なぁ、若僧。フィジーってどうゆう国だったか知ってるか?
そう遠くない昔まで、人食ってたんだぜ?!カニバリズムって奴さ。
だけどある時イギリス人がやってきて此処は俺たちの植民地だって言い出したんだ。
その時からさ、うちらが人食いを辞めてキリスト教徒になったのは。
そんで次はサトウキビ畑作るからそこで働けって言ってきてさ、イギリス人が遠くから連れてきた、インド人と一緒にね。
今じゃ彼等(インド人)はかなり増えてしまった。
うちらフィジアンが53%、インディアンが45%、残りが中国人って感じだね。
なんで中国人が増えてるか知ってるかい??
政府との癒着さ。
今や国のトップはインディアンに持ってかれちまった。
そしたら彼等(インディアン)は自分達の良いように国を変えてしまうんだよ、此処は俺たちフィジアンの国なのに。
最近は中国人が街やインフラを整備してくれてるんだけど、見返りに政府は中国人にやりたい放題されても黙認なんだ。
何を?
マグロ漁さ。マグロ漁。
どんどん綺麗な海も奪われてるし、スバ(首都)の沖は中国の漁船で一杯だよ。
街にも中華料理店や中国人経営のクラブばかり。
このままだと俺らの国は、俺らの村はどうなる?
今はまだ人口の過半数はフィジアンだ。
たけど、これからまた中国人が増えてきたら???
俺たちがマイノリティーになるのか?
俺たちの国で?
絶対にそれはダメだ、
これ以上、インディアンの、(中国人も)好きにはさせてはいけないんだよ。
最近じゃ国旗のデザインも変わる事が決まってしまった。凄い勢いで国が変わってきてるんだよ。』
(国旗デサインの見直しは延期になりました)
正直、上記の事はウィキペディアで調べれば、フィジーになんて行かずに情報としては手に入る。
実際僕は事前に調べていったからこそ、おばちゃんの言ってる意味(英語の)が理解できた。
だけど、それがテレビさえまともに見れない村の中の人々の、実際の声として聞こえてくるとは思わなかった。
国民(少なくともこの村民は)は政治に関してしっかりと関心を持ってんだって思ったら自分たちはどうなんだって恥ずかしい気持ちになりました。
フィジー人から習う「豊かさ」とは。
フィジーには3ヶ月いて、この村には2度お世話になりました。村では2泊したけど、お金もなんにも払ってないけど御飯も寝床も、準備されてました。
住んでた街ラウトカでは、現地のサッカーチームと一緒に練習もしました。
バスの代のお釣りがないからって言ったらドライバーは、わざわざ売店でコーラ買って、お釣り作ってくれてた上に、そのコーラくれました。
道で挨拶されたので、立ち話したら、そのまま晩御飯ご馳走してくれました。
日曜に教会に行ったら聖書くれました。これはただの勧誘か。。
だけど、日本人の友達が財布やスマホ含むバッグをひったくりに遭いました。
別の友達がバスに落としたiPhoneは出てきませんでした。
国を全て見て回った訳ではありませんが、これが世界で一番幸福だとされる国の事実です。
フィジーが世界一幸福だと言える根源は
今まで、同じ国に住んでるインディアンがそれなりにお金持ってても全く動じないくらいに、、、
決して他人と自分を比較せずに楽しく平和的に暮らしてたからなんだと思います。
でも、
もっと国が発展して、お金が入って物質的に豊かになれば、
もっと。幸せになれると信じる人は増えてきてるんだと思います。
途上国で爆発的に増えるSNSやネット人口に伴い、急激な考え方の変化も広まって来ていると思います。
人は他人と自分を比較をした時に
初めて幸福を追い求めるようになるんだと思います。
本当は自分の心の中にある、
って事に再び気付く時まで永遠に。
先進国民のエゴかもしれませんが、彼らの国はずっと彼らのありのままの国でいて欲しい、フィジーはそんな気分になる素敵な素朴な国でした。
今回はフィジー人から見た視点でお送りしました。もう一つのフィジーの文化インディアンからみた視点の記事は
「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その1」
「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その 2」
「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その3」
でどうぞ。
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