前回までのあらすじは
「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その1」
「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その2」
でどうぞ。
禁断の質問
フィジーに住むインディアンの「バルディ一家」にホームステイした夜の話。
フィジーと言う国は約53%くらいのフィジアンと、45%位のインディアンの異なる2つの民族が一緒に暮らす国です。
ではなぜ異なる民族、しかも数千キロも離れた場所に住む民族が共に暮らしているのでしょうか。
それは、インドとフィジーが共にイギリスの植民地だったからです。
当時の大国イギリスは、太平洋に浮かぶ小島フィジーを植民地にした後、サトウキビのプランテーションを作ろうと考えました。
がしかし、
思いの外フィジー人は働きませんでした。笑
そう、フィジー人は世界屈指ののんびりとした民族で大雑把。管理するのに大変でした。
そこで、世界的にみても商売上手でお金を稼ぐことに長けてる民族「インド人」をプランテーションの管理・労働者にするためにはるばるインドから「輸入」しました。それが、インド人がフィジーに移住し始めた理由です。
異なる言語、異なる文化の民族が同じ国で同じ国民として暮らす。
全く違う2つの民族はお互いの民族のことをどのように考えているのでしょうか。
フィジーがイギリスから独立したのは、30年前の1987年の話。最近は中国人のフィジー進出と言う問題も抱え、民族や文化、領土など実は多数の問題を抱える国フィジーなのです。
スポンサードサイト
実際にバルディーに聞いてみた。
夜、子供が寝静まった後に、バルティーに聞いてみた。
バルティー
『なんとも思ってないよ、
フィジアンはフィジアンでお金を稼ぐ、インディアンはインディアンでお金を稼ぐ。
でも、大きなビルのオーナーは全部インディアンだよ。
フィジーを発展させたのはフィジアンじゃない。
全部インディアンが発展させたんだ。
なぜか?彼等フィジアンは食って寝ての繰り返しだろ?
お金を貯めたりはしない。
彼らは食べて寝て、その日暮らしの民族だる?
俺たちインディアンは(彼らとは違って)しっかりお金を貯めて街を発展させるんだ。』
俺の違訳もあるかもしらんけど、口調や態度を含めたらこんな感じ。
彼はつづけて、『No problem.』と何度も繰り返した。
俺たちは違う、俺たちは偉いんだぜ、と言いながらも
全く異なる文化が人工的に混ざったこのフィジーを少し寂しく、感じているように見えた。
俺は聞くべきか聞かぬべきか、ちょっと迷ったけど質問を続けた。
予想はしていたが、答えはノー。だけど、その目は何処か寂しく感じた。
人工的な移民政策によって、自分のルーツとなる国から引き離され、全く知らない民族とともに1つの国を作り上げていく。
彼等はフィジーで生まれフィジーで生活しているが、決してフィジーの文化に染まってはいなように感じた。
ちなみにインドで暮らしたくない理由は人口が多すぎるから。納得です。
フィジーは85万人、インドは12億人だからね。
翌朝。
HEY!!BOY!!!
という82歳のおばぁのシャウトで起こされた僕は、
激辛のオクラのカレーを頂き、
またあの爆音のバンに乗って学校のある街へ帰っていったのでした。
そんな留学生活。物事は両面からみないと行けないので、次はフィジーに住むもう一つの民族フィジー人のむらに突撃してきたエピソードです。
>>「フィジー留学で体験したお金で買えない価値。現地の生活が勉強になりすぎた話。
僕が英語習得までに辿った2年半の道のりはこちら。
「フィジー語学留学のあとオーストラリアワーホリ2年で英語力は伸びたのか?」
語学留学やワーホリを考えてる人はコチラの記事でアドバイスしております。「口コミ体験談!フィジー語学留学はマンツーマンではない?マンツーマン留学のススメ!」ご参考にどうぞ。