業務委託の美容師の給料って安いのか高いのか、気になる方も多いですよね。
社会人として十分な金額なのか?
今の雇用された給与と比べて高いのか?
転職を考えている人は、現在勤めている段階から、実際に問い合わせてしてイメージしても良いかと思います。
業務委託美容師って何?
通常の『雇用する、雇用される』
の、関係ではなく企業間・個人間で業務委託契約を結ぶ事になります。
例)
お店側→集客・在庫管理・お店の管理
美容師側→美容施術全般
で、役割分担をして運営するという事です。雇用するされるの関係ではなく、あくまでお互いが合意の条件で提携するようなイメージですね。
業務委託美容師は給料を貰えない?!
業務委託美容師と雇用美容師の違いが『給料を貰えない』という点があります。
業務委託美容師は『報酬』という形でお金を受け取ります。
- 『給料』は保険料や税金が既に引かれてる。
- 『報酬』は自分で申告して税金や保険料を支払う。
という違いはご存知ですね?
後から詳しく書きますが、この税金と保険料の違いは大きいですよ。
出勤の強制は違法??
業務委託美容師の求人に
『週5勤務以上』
『勤務時間◯◯時〜◯◯時』
と、いうのは違法です。が、実際に本業として考えるならそれくらいは働かないといけないですよね。
他に収入源があるなら交渉すれば良いだけの話だと思います。
— ばな@美容師ブロガー (@banaocreation) July 25, 2018
話題になったので、ご存知の方も多いと思いますが、業務委託契約では出勤を強制したりはできません。
ですが、違法か違法じゃないかではなく、
- 自分はこういう働きが出来る
- なので、これくらいの報酬が最低ライン
という場合は、話し合いが必要だと思うんですよね。
例えば、ライターさんやフォトグラファーさんなら、『納期』『報酬』のやり取りをするのは当たり前ですよね??
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業務委託美容師の給料(報酬)は何で決まるの?
美容師の報酬は何で決まるのか?
『お金の入り口』
お客様からの技術料。『お金の出口』
広告費
家賃・光熱費
材料費
借入返済
税金まわりそして人件費。
美容室目線だと、業務委託形式なら人件費の中の保険料や税負担が軽くなるのです。
その分業務委託美容師が税金を納めないといけません。
— ばな@美容師ブロガー (@banaocreation) July 25, 2018
美容師さんへの給料や報酬は、誰が払ってるのでしょうか?
オーナーではありません。
お客様から頂いたお金が給料になる。
すごく単純明快な事だと思います(いつも、本当にありがとうございます。)
なので問題は、売上の何パーセントを報酬・給料として支払うか?
となり、業務委託の美容師では
『個人での売上が高い』=『貰える報酬が高い』となります。
高収入?実際の求人情報から算出してみる。
適当に業務委託の求人から引っ張ってきました。
月25日勤務で入社初月から58万円はスゴイですね。
そして、勤務内容は『自由出勤』です。業務委託なので当たり前です。
で、よく見ると新規割合が9割です。新規集客が強い様に感じますが、むしろ再来比率の低さが気になりますね。
ほぼフリー客だとすると歩合が40%なので、
58万の報酬を貰うために必要な売上は、約145万円程。
そして客単価が6000円なので、担当客数は241名。
25日出勤なので、241÷25=9.6人
業務委託なのでアシスタントは無しで、1日9〜10人をコンスタントに入客するのってかなりキツイのでは??
ちなみに、この美容室のメニューはこちらです。
この価格で客単価6000円とは?!
メニューのカラクリは【根元カラー】と【前処理トリートメント】の説明。
つまり、【全頭カラー】と【後処理トリートメント】がトッピングされると単価は跳ね上がる訳です。(この価格帯サロンで勤務経験あり)
逆に言うと、単価アップ不得意な美容師は終わる。
って、事です。マジで。
しかし、カットカラー3000円で歩合40%なら時給換算で1000円程度にしかならない世界です。。
求人サイトに支給実績は58万とありますが、半分以下の可能性も多々ありますよ。(しつこいですが経験済)
月の報酬58万円なら年間の税金は200万円超?!
ちなみに先ほどありました58万円の報酬。
年収にすると個人事業主としておよそ700万円の利益になります。
その700万から税金や保険料を納める訳ですが、サクッと計算すると、、、
はい。まさかいないと思うけど、白色申告だと税金と保険料で年間226万円のお支払いです。
フリーランス(業務委託)美容師さん、青色申告してますか?
関連記事:個人事業主(フリーランス美容師)の確定申告が40倍楽になる!65万円控除も簡単の会計ソフトのfreeeが使いやす過ぎた!
青色申告しないと年間数十万円の損失ですよ。。。
ちなみに売上を誤魔化したりしたら、住宅ローンや独立時の借入審査でマイナスです。←てか、何より違法っ!!
税金の知識は絶対必要!
モデルケースの月収58万円で年収700万円の場合、税金は200万円という事でした。(月間240名担当のシュミレーションだけど、、)
そうなると平均年収300万程度の美容師業界で手取り500万という事になり『稼げる』と言って良いと思います。(ひとりで月間240名できるならね、、、)
でも実は税金200万って、経費が0円計算なんですよね!
雇用の場合は
- 稼ぐ
- 税金を払う
- 残りを使う
という、先に税金を払うスタイルですが、
個人事業主(業務委託・フリーランス)の場合は
- 稼ぐ
- 使う(経費)
- 残りにかかる税金を払う
という順番になります。
彼女とご飯食べに行った時に『領収書下さい』で節税。
誕生日会の幹事になって『領収書下さい』で節税。
新型のiPhoneを買って『領収書下さい』で節税。
個人事業主で、どこからどこまでを経費にして節税したらいいか分からない!!
という人は、こちらの本がロングセラーでマジでオススメです。
結論・業務委託は稼げるか??
「稼げるか?」の答えとしては、何でもその人次第なのですが、前途の業務委託サロンのように、求人サイトにかなりの好例の金額を書いている事も多いです。
24万件も美容室が乱立している世の中、条件もそれぞれ、客層もそれぞれです。
業務委託サロンや転職を考える人は、働いている時から登録相談できて、ひとりひとりの希望をシッカリとヒアリングしてくれる転職サービスを利用するのがオススメですね。
追記・業務委託じゃなくて完全フリーランス美容師?!
近年話題のフリーランス美容師にもサクッと触れておきましょう。
そもそも『フリーランス』という言葉が曖昧なのですが、自分が思う定義はこんな感じ。
2つ共、広い意味で見ると個人事業主となり、確定申告の対象ですね。
美容師業の他には税金関係だけ知識があれば良い業務委託とは違い、
フリーランス美容師はプラス
- 新規集客
- 顧客管理
- 財務税務
- 経営計画
が、必要な分ハードルが高いですね。
特に新規集客に関しては、SNSやブログ更新は必須になってくると思います。
関連記事:美容師ブログ集客の始め方!ワードプレスが絶対オススメな理由と導入方法まとめ。
そして『経営計画』は『人生計画』です。
50歳になったら?
60歳になったら?
を常に考える必要がありますからね!
お店を変える際は、その瞬間の給料ではなく今後の将来(特に女性は結婚・出産)を考えた人生計画を!!