フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その 2




フィジーに格安語学留学に来た僕は、現地の人とのふれあいを求めて似顔絵を始めました。似顔絵で知り合った野菜売りのバルディーの家に行くために、長男が運転する違法タクシーに乗り込むことになりました。

緊張の深夜ドライブ。

古めのバンからはなんともいえへん中古車の香りがするし、音楽はフィジーではなかなか聞かないようなEDMのダンスミュージックが流れてた。フィジーにしてはイケてる、、んやと思う。。

運転は長男。

助手席に父バルティー、二列目に15歳の次男、

三列目に俺。

バルティーの家までは片道7キロって言われたから、自分に危機があったら走って帰れるやろうかとか、タクシー拾えるやろうかとか考えてた。

 

給油して、少し走った頃から、もともと少ない街頭がいよいよ無くなってきて、辺りは真っ暗に。

 

舗装されてた道が未舗装の道に変わったその時、車がなんにもない所で止まった。

 

一瞬『着いた?』と思ったけど、さすがに周りはさとうきび畑しかなくて、家に到着してないことぐらい俺だってわかる

 

バルティーが助手席から降りて、スライド式の後部座席のドアを勢いよく開けて俺の方を見た、、、

 

『引きずり降ろされる、、、』

 

そう思った瞬間、彼は強めのヒンドゥー語でなんか言った。英語じゃないから俺に言った訳じゃない。

 

次の瞬間、次男も長男も車から降りた。

 

しかし、すぐさま二人が車に乗り込む。

 

助手席に長男、

二列目にバルティー。

 

運転が、、、次男(15歳)?!

 

何故か運転手が変わった。

そして、何事も無かったようにまた、道なき真っ暗な未舗装の道を行く。

 

、、、俺はすぐに状況が分かった、多分次男は運転免許を持ってない。そもそも15歳やし。こいつ、完全に練習してる!!!

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夜のフィジーでカーチェイス。

ワゴンの二列目から父バルティーがヒンドゥー語で、ひっきりなしに車のハンドルを握る息子(15歳に)指示してる。

 

道は悪路過ぎて、左に右に大きく揺れながら少しでも平たい所を探して運転してるようだった。

 

周りは背丈をゆうに超えたサトウキビ畑、街頭も家の灯りも完全に見えない道を行く。

 

ってか、スピードはえぇぇぇぇよ!!

 

少し力んで前のシートにしがみついていた俺に気づいて、バルティーが俺の手を少し握って

 

『don’t worry.』

 

余計怖い。

程なくして、前を行くオンボロの車に迫ってきた。

 

車内がかなり騒がしくなる。

雨も降ってきて前が見えなくなる。

 

ヒンドゥー語は全くわからないが、長男とバルティーが『オンボロの車を抜くか抜かないか』で揉めてるみたいだった。

ハンドルを握る弟は完全に指示待ちの様子。

 

盛り上がる車内の会話(何言ってるかは分かってない)

 

グッ。。

 

大きなカーブでアクセルを踏んで加速、車内は悪路で大きく揺れる。。。

今にもサトウキビ畑に突っ込みそうになりながらも、前を行くオンボロの車に外から並びかける。

 

興奮する車内!!

 

「行けえぇぇぇぇええ!!(的なヒンドゥー語)」

 

そして、オンボロの車を抜き去った。

 

「よくやったぜーーーー!!(的なヒンドゥー語)」

 

ばな
お前らレースじゃねーーーーよ!!!

 

これは、、今日は帰れないな。てか雨脚が強くなってきて車に再び乗るのが怖すぎる。。。

そんな覚悟を決めた7キロはどんな7キロよりも長く感じた。

 

フィジーにあるインドの人の家

 

永遠とも感じられる7キロのドライブを終え、フィジー留学2ヶ月目にして初めてフィジーに住む、インディアンの家にお邪魔することになりました。

初めてのインディアンの家はカラフルなトタンで出来てて、部屋はいかにもインドなソファーが周りを囲むように置いてあり、天井は木材が剥き出しだったが、日本の一般家庭よりも十分に広く、非常にくつろげる空間作りだった。

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リビングには腰までの長い髪を三つ編みにた白髪のおばぁが一人。バルティーの母だそうだ。

美容師的に言うと、インディアンは基本的に黒くて長い髪の毛がトレンドでショートヘアや前髪のあるスタイルはあまり見ない。  

その他に長男の嫁、その子供(生後4週間)、バルティーの嫁、バルティーの父、娘。

今の日本ではなかなか見られない、4世代が住む一軒家だった。

 

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それが大家族なのか分からないけど、スーパーの前で野菜を売って生計立ててるバルティーと(違法)タクシーの長男の収入だけでは、そんなに裕福な方じゃないだろう。。

だけどカーペットや、女性たちのワンピースの柄は美しく家にいるだけでなんだかハッピーな気持ちになる心地よい家だった。

 

インディアンの家庭はあんまり干渉しない、客人がいようがいまいが一人一人自由に自分の時間を過ごす。

僕は英語もきちんとしゃべれないので、コミニケーションの取りようがなく、無音の空間に息苦しさを感じ、女性達が家事するキッチンに移動した。

 

女性陣はロティを作ってた、インドで言うナンみたいなもんやけど、

ロティは水と塩、場合によっては少量の油を混ぜていますが、発酵させません。 インドのナンは、生地に牛乳や卵、ヨーグルト、砂糖などを混ぜて発酵させ、雨滴型に伸ばしたものが主流です。 従って、断然ロティの方がヘルシーです。

って言う違いがあるらしい。

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『朝も夜もロティを焼くの。昼はライスよ。』

 

そういう女性人の指差す先には、見たことのない型番のnationalの炊飯器が置いてあった。

 

多分20年以上前の炊飯器だと思うが現役で使われていた。こういうところで日本人のものづくりの良さを実感する海外生活ですね。

あんまり干渉しないインディアンなもんで、出された夕飯は一人でテーブルで食べる事になった。

客人は最初に準備されるのがインド流なのかもしれない。

 

鶏肉みたいな魚のカレーとロティを半分食べる頃には、各自が各自の場所で夕食を楽しんでいた。

4世代で仲良く食卓を囲むのかと思いきや、テレビの前で座る大人、子供同士で食べるグループ、本当に自由に食事をとっている光景にカルチャーショックを受けずにはいられない。

 

つーか!!辛すぎ!!!!!

夜も深まり、なぜか似顔絵師と言う肩書きでお邪魔したもんだから、家族の似顔絵を描きながら食後の時間を楽しんだ。

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そして子供たちが寝静まり、父バルディーと話をする時間ができたので、

フィジーに住むインディアンにどうしても聞きたかった、禁断の質問をついにぶつける時が来たのでした。

 

禁断の質問とは???

つづきは「フィジーで格安の英語語学留学体験紀行。現地生活体験編その 3」で!!

 
僕が英語習得までに辿った2年半の道のりはこちら。
フィジー語学留学のあとオーストラリアワーホリ2年で英語力は伸びたのか?

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